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書籍・雑誌

『山田花子/自殺直前日記改』

2015/04/30

山田花子『自殺直前日記 改』を読んだ。タイトル通り、自殺直前の日記なんだけど、何かと生きづらさを抱える人は是非読んでほしい。(もちろん自殺を推奨しているわけではないですよ。)

今作は1996年に発売された「自殺直前日記完全版」が元となっている。生前「メモ魔」だった、著者の日記、メモを編集し書籍化したもの。

詳しくはこの辺りで。

山田花子 (漫画家) - Wikipedia
山田花子

「…完全版」には、元となった「山田花子日記」があり、今回の「改」はこの「山田花子日記」を復刻したような内容となっている。…あぁ、よくわかんないけど、まぁようするに、映画でいうディレクターズ・カット版と捉えてよいのでは。

ぼくは俗にいうサブカルチャーに興味はあるものの、「ガロ」や「HEAVEN」「BURST」などのカルチャーに触れていないし、著者(故人)の作品も、映画版の「魂のあそこ」ぐらいしかチェックできていない。

この作品を手に取ったのは、この2014年の今復刊されたことや、著者に惹かれたということ。

日記やメモにかかれているもの、彼女の思考、出来事。コンビニの店員とのディスコミュニケーションといった些細な出来事からの思考。「そこまで考えなくても」と思うことも多いけど、考え方には共感させられるものが多い。

例えば…って、あとがきで実父も触れられているものを出すのもどうかと思うけど、「素敵な大人(実は他人を踏み台にして知らん顔してる奴)より、傷だらけになって頑張ってる硬派の方が私は好きだぜ!」というもの。これだけ聞くと、なんだかどんな時でも希望を捨てなかった人、というような、明るい人のように見えるけど、そうではない。

故人という事実は、その人がこの世に残したものが完成形であることを意味する。その事実に裏付けられた日記の生々しさは、とにかく凄まじさがある。

自殺に至る要因って色々あるだろうけど、少なくとも世の中に抱いていた違和感は、これらのメモから、見出すことが出来る。

成長するとか、ポジティブシンキングとか、簡単に言える人、出来る人もいるけど、そんな風潮にどこか違和感があったり、なんかもうそういうのしんどいわ、って感じる人も多いはず。

その是非は問わないけど、些細でもそんな生きづらさを抱えている人は、是非読んで、その生き様に触れてみてほしい。

出版記念イベント、TACOの山崎春美さんが出ていたのね…。見に行きたかった。

『自殺直前日記改』出版記念:トークイベント「いまなぜ山田花子なのか?」(出演:根本敬、山崎春美 司会:赤田祐一) - イベント | UPLINK
自殺直前日記改

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