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書籍・雑誌

『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』

2015/04/30

インターネットカルチャーがこれ一冊でわかる。

この間書いたGraphersRockの記事で、『DIGITAL BOY』という雑誌に触れた。刊行期間が短かったこともあってかまだ入手することが出来ていないけど、たまたま見つけたこの書籍が超面白かった。

この書籍に書かれているのは、インターネットカルチャー。ぼくら20代中盤からすると、FLASHやテキストサイトなど、大雑把に言うと「アングラ」(というほどアングラでもないんだが)カルチャー。

かわいいものは大体男の人が作っていたり、女子高生向けの雑誌の編集部が大体男性だったり。

それと同じく、いまのインターネットのオシャレなカルチャーって、実はナードな人が作っていたりする。それはルーツをたどってみたらすぐわかる。

わかりやすいものではネットレーベル。今でこそオシャレなイメージだけど、少しルーツをたどってみると、90年代のテクノ(特にハードコア・テクノ)やガバがルーツになってる。

この書籍でも「e-zine」(zine:ホッチキスで簡易的な本。ミニコミ…のデジタル版。)という形でウェブサイトが取り上げられていたけど、やっぱり音楽関係、クラブミュージックの話題は多かったらしい。

今のネットレーベル的な音楽からは似ても似つかぬように思えるけど、アウトプットが変わっただけで、根本的な部分は変わっていない。

テキストサイト、warez

このあたりは僕らの世代だと、かなり「懐かしく感じる」。侍魂とか、ドラサイトとか。音楽もFLASHでも、かなり洗練されたけど、この時代って懐かしい。

昔のウェブサイト、に懐かしさを覚える人はたくさんいるだろうけど、この書籍ではその文脈を整理して解説されている。

大切なことはインターネットが教えてくれた

今、よく名前を聞く人も、こんなカルチャーから生まれてきた、というのも抑えておかないといけない点。

例えば津田大介さんは、ネット関係雑誌のライターをされていて、著作権的にはグレーというかアウトな解説記事を書かれていたり、、最近だとアイドル関係といえばというライターさん、宗像明将氏もソニンやPerfumeのファン、俗にいうパフュヲタとしてのブログ記事を書かれていたり。

ぼく年のわりにはインターネットカルチャーのことを知っているつもりでいたけど、この書籍には、インターネットという言葉が出来てからの国内の(普通では触れられない)歴史がまとまっていて、知らないことだらけで反省した。チェックする価値は十分にある。

技術的なことやら、何やら別として、Webメディアやカルチャー(特に音楽、クラブミュージック・ネットレーベル)にとっては、これが抑えておかないといけない歴史だと感じました。

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