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書籍・雑誌

ニルヴァーナ グランジの伝説

2015/04/30

本屋の音楽雑誌コーナーを見ていたら、当たり前のように拍子に「oasis」なんて書いてあって、「ロックの今って…」などと思ったり。

横に並んでいたのがこの本。グランジ、ロック「アイコン」のカート・コバーンが亡くなって20年らしい。カートのことは大好きだけど(部屋に絵を飾るぐらい)「最後のロック魂」って、、、と半ば呆れながら手にとった。

どうせ紋切り型。ブレイク後、自身の思い描いていたイメージが……そこから薬物……自殺……そんな「伝説」でしょ、と思ったけど、どうやらこの本はそうではないみたい。

執筆陣が佐々木敦、よしもとばなな、海猫沢めろん、などなど「え、そんな人が寄せてるの?」と軽く驚いてしまうものばかりだった。パラパラめくってみると、なかなかおもしろそうだったので買って読んでみたのでした。

カート・コバーンのことを知っている人、共感出来る人(Wikipediaでもいいから読んで、NEVERMIND以外も見てみたり)じゃないと面白くないとは思うけど、ちょっとでも気になる人は読んでみるといいかも。

これまで見た、それこそWikiepdiaのような紋切り型の紹介方法はない。どれも執筆者から見たカート・コバーンだし、海猫沢めろん氏にいたっては、カートには「……その程度の思い入れしかない」と、敢えてふれず、他の人物に触れている。

執筆者のことは詳しくないけど、当時インタビューをした人、ライブレポを書いた人、音響の専門家などなど、バラエティに富んでいて、これまで見えていなかったカートの像が立ち上がるようになっている。

「グランジ伝説」「ロック魂」とかタイトルに書かれているけど、そんな浅はかに賞賛しているものはなかった。むしろ、テクニックの無さについて触れたり、コバーンとコベインの発音について、カートがcobainという姓に対してどんな思いを持っていたか、なども書かれていたり。

なんでもかんでも掘り起こせばいい、というものではないけど、エピソードが豊富な人って、どれだけ時がたっても、今だからこそできる捉え返しができる。特に内面的に何かを持っていた人は、特に、そうだ。

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