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日記

フランキーナックルズ、ハウスミュージックの卒論書いたぼくが解説。

投稿日:2014/04/19 更新日:

Fn

ハウスミュージックの神、フランキー・ナックルズが亡くなった。

メチャクチャ好き・大ファン、というわけではないけど、ハウスミュージックのDJ端くれとしてショックだった。

彼の存在を知っているのは、いわばロックミュージシャンがビートルズを知っているのと同じようなもの。

SNSを見てみると、意外と、言及している人が多く、中には全く「ハウス/クラブ」のイメージがない人も多く、その知名度の高さに驚いた。

みんな知っているのか、そうでないのか

彼について、さまざまな記事が公開されている。そしてそのどれもが良質である。第一報は現実的に無理だけど、いわば日本からみた「質の良い第二報」といった様相。フランキー・ナックルズはもちろん、ハウスミュージックへの愛、彼のことは知らない人、(当たり前となった)「4つ打ち」の楽曲を聴いている人に、咀嚼してつたえている点。

もう十分すぎる内容だけど、個人的に膨らましたい箇所を膨らまして、補足していきたい。

だって「よくわからない人が亡くなった」って思っている人が、聴いている楽曲がハウスミュージックのモチーフだったり、そのものだったりする。文脈が断絶されるほど悲しいことはないじゃん。

OTOTOYの記事。

訃報:フランキー・ナックルズ – ニュースとライヴ – OTOTOY
OTOTOY

それこそアイドル・ソングも含めて、いまやハウスのリズムをある種の土台にしたポップ・ミュージックを聴かない日はないだろう。ある種のハウス・ミュージックはそこかしこに点在している。ハウス、そのものを生み出したそのDJプレイもさることながら、……

それこそアイドル・ソングという書き出しがOTOTOYっぽいですね。笑

ハウスミュージックについてはぼくにとって最適な文献があるので引っ張ってきます。ぼくの卒業論文です。

ハウスミュージックの誕生

ハウス・ミュージックは、1977年シカゴを発祥とする。ゲイクラブ「ウェアハウス」にてニューヨークから雇われたDJ、フランキー・ナックルズのプレイした楽曲が「ハウス」と称されるようになる。ナックルズはソウル・ミュージック、トランス、プログレッシブ・ロック、ミニマル・ミュージック、ニューウェイブといった多種多様な楽曲をただかけるだけでなく、二台のターンテーブルとミキサーを用いて曲を途切れることなく繋ぐ「ニューヨークスタイル」のDJで人気を博した。彼はその上にリズム・ボックスを導入し、これらの楽曲をリズム・ボックスの発する音の上に重ねた。彼はこの作業をDJプレイにおいてのみではなく、スタジオに持ち帰り、レコード製作を行った。様々な楽曲はリズム・ボックスが発する機械的で規則的な電子音の上に重ねられ、踊ることに特化させられる。ハウス・ミュージックの誕生である。

今では当たり前の、ステレオタイプなDJスタイルは、当時「ニューヨークスタイル」というものでした。ここでナックルズが取ったことは、既存の楽曲のエディット。

一曲を長くして、DJがプレイしやすくすることや、盛り上がるフレーズを繰り返すこと、逆に盛り上がるフレーズまでを繰り返して、“焦らす”仕様に仕上げること……など。なんでも編集出来るようになった今ではピンと来ない表現だけど、生演奏の楽曲とは対極のものとしてありました。

音の粒子をつかむ

ちょっとわかりにくいけど、この「生の音/バンド」「レコードの音/ハウス」の対比は美術評論家の椹木野衣がかつて述べた、「原子と元素」という表現がぴったしです。

音楽の構成要素を分解していった時、前者はギターやドラム、といった「楽器の固有性」にぶつかって止まっちゃう。けれど後者はエディットが施されているため、「音の粒子」までに分解可能です。

ここから先の議論もあるけど、ここでは少しストップ。ハウスミュージックやクラブミュージック(テイストの楽曲)を捉えるとき、この概念を持っていると、しっくりくることがしばしばあります。どんな楽器が使われているではなくて、その音楽がどんな粒子で構成されているか、という切り口です。

ポップのフィールドへ

続けましょう。

……やはり、彼が 1990年代のマイケル・ジャクソンやマライア・キャリー、ペットショップ・ボーイズなど、彼とその仲間がDef Mix Productionsで行った、メジャーなポップ・アーティストのリミックスは、ハウス・ミュージックが単なるDJミュージックではなく、ポップ・ミュージックとしても大きなポテンシャルを持っているということを身を持って証明したという部分は大いにあると思う。

ようするに「DJプレイ/エディット」でハウスミュージックを作った、だけでなく、メジャーフィールドにリミックスという価値観を持ち込んだんだよ、ということです。


個人的には生の音の象徴であるギターの神様、エリック・クラプトンのリミックスは象徴的でした。

とここまで書いてきたけど、全然日本のことに触れられていない。


じゃあ90年代のこんな「リミックスブーム」は日本にどんな影響があったのか、とか、掻い摘んだ形になるものの、90年代移行のハウスミュージックと日本の音楽に触れてみたいと思います。

ここらへん参考になりますよっていう書籍。

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-日記

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yanohiro

京都出身、東京でしろくまと暮らしています。
お仕事はウェブ関係。サブカル好き。DJ歴が長いです。
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