hirotakayano.com

MacやDJ機材などのガジェット情報、音楽や批評などのカルチャー情報を扱っています。

音楽

Perfume『LEVEL3』

2015/04/30

 

level3

名盤です。期待してなくてすみませんでした。

Perfumeはポリリズム以前からのファンです。コンプリート・ベスト以降のCD・DVDは全て購入しています。今作はベストを含めると、5作目のアルバムですが、古くからのPeffumeファンも納得の名盤。
最近のPerfumeは……とか思っててすみませんでした。惚れなおしましたよ。

『GAME』について

言っちゃなんですが、『GAME』を超えるアルバムが出てくるとは思えません。「国民的テクノポップユニット」への過程の中、一番盛り上がっていた時期だし、収録されている楽曲のバリエーションの豊かさ、中田ヤスタカのクラブミュージックからのポップエッセンスの抽出っぷりはお見事でした。リード曲の『GAME』はここらへんがネタ元になってるかと。

今作は2013年度版『GAME』とも言える内容になっています。発表当初から心配していたのが、今の「チャラいEDM」を意識したアルバムになるのでは、ということでした。

初めて『Party Maker』を聴いたときはまさしくそれに聴こえて「ダメだな」と思った。関係者いわく最高のダンスチューンとか言ってて。ほんとに関係者か、と思ってました。

Party Maker

実際にアルバム音源で聴いて、間違えてたな、と。まず長さが7分もある。クラブで繋げるように作られています。もうそれだけでダンスフロア意識。再生ボタン押さなくてもわかる。

サビに突入するまでの展開はよくあるEDMです。ハンドクラップが入って、さぁいくぞ~と盛り上がって、サビに突入、ダンスフロアだ大爆発と。ここでチャラいフレーズが飛び出すのがEDMなんだけど。

メロディーの展開を抑えて、代わりに驚くほど太い低音での楽曲進行、テクノっぽくて、ダークな展開でグイグイ盛り上げていく。Perfumeでコレをやっちゃうところ、中田ヤスタカの天邪鬼っぷり。流石です。

AlbumEditが贅沢です。

その他の楽曲もアルバム向けにエディットされていますが、カンヌでのパフォーマンスに使われた「Spending All My Time」はもちろんですが、2曲目、「Spring of Life」、これ地味に見えるけどキックの処理とかすごいこだわって作られてるよ。あと「未来のミュージアム」。シングルで発売されたときは物足り無さがあったと思うけど、アルバム6曲目に配置されることで、また意味合いが変わってきていますね。

目立たないけど、中田ヤスタカがこの曲調で楽曲を作ったってのはものすごく贅沢なことです。 

……やりたいことをやる、のがPerfumeだと思う。

いつしか国民的なテクノポップユニットになって、「女の子のキモチ」を歌うのがメインになった感があったけど、今作は年末のライブでの演出なども踏まえて制作されたそうです。1曲目の「Enter the Sphere」からメチャクチャかっこいいもんね。

このまま国民的存在として安泰してCMタイアップ曲ばかりになってしまうのかな、と思ってたけどまた良い意味で、裏切られました。年末のライブがとにかく楽しみです。

ナタリー - [Power Push] Perfume「LEVEL3」インタビュー

-音楽